結婚後のすれば「メシ、フロ、フトン」

結婚すれば「メシ、フロ、フトン」が自動的に用意されるもの、家庭はカー・レースのピットインみたいなものと考えたのは団塊の世代までのこと。

ジュニア世代の共働き家庭では忙しい平日はそれぞれが「食べたいものを買って帰る」のに抵抗はないようです。

団塊の世代までは「手作りでなければ手抜き料理」と非難される風潮がありました。

働く主婦は毎夕、保育園から店屋に直行して重い食材を買い求め、スーツも脱がずにキッチンに直行したものです。

赤ちゃんは「夕暮れ泣き」でむずかり、幼児は待ちくたびれてそのへんに転がって寝入ってしまい、結局夕飯は食べずじまい。

子どもも夫も文字どおり
「寝に帰るだけの家庭」になっていました。

これでいいのか?

 この悩みは長い間母親たちが仕事をやめて家事に専念する強い動機付けになっていたのではないでしょうか。

団塊の世代夫婦のTさんはアメリカの大学院で児童心理を学び、結婚・出産後もフルタイムの仕事を続けましたが、その生活ぶりは当時としては異色でした。

「大人はがまんできるけど、子どもはがまんできない」から、夜の時間はすべて子どもに向き合うと決めたのです。

赤ちゃんは保育所から戻って眠るまでずっと母親か父親の腕の中。

あやしたり遊んだりとゆったりすごしていっさいの家事(夕食づくりも)をやりませんでした。