見合い結婚と恋愛結婚 その1

家と家とのつながりを重視した武家社会の成立とともに、見合い結婚の形態ができあがってきましたが、社会的にも経済的にも男女が対等に活躍するようになった現在は、どちらかというと恋愛結婚が主流になっています。

しかし、第三者を交えて、冷静に客観的にパートナーを選ぶことができるという観点から、見合い結婚を支持する風潮があることも見逃せません。

見合い結婚の場合は、間に仲人が入り、親族の意向もいろいろ反映されるため、判断の基準が偏りにくいという利点があります。

しかし、互いに知らない者同士が引き合わされるわけですから、ものの見方や考え方の傾向はどうか、気になる癖やしぐさがないかなど、慎重に相手を見きわめるだけの交際期間をおく必要があります。

そして、相手のことをよく知ろうと努めるとともに、仲人や関係者に失礼のないよう、十分な配慮をすることも大切です。

一方、恋愛結婚の場合は、職場での出会い、趣味やサークル活動を通しての出会い、友人の紹介をきっかけとした出会いなど、さまざまな機会から交際が始まり、見合いほど格式ばった手順をふむことなく、婚約、結婚へと進めることができます。

しかし、恋愛中というのは、ともすると気持ちばかりが先行して、よくものが見えなくなっていることが多いものです。

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