紹介にまつわる話

◆紹介してもらってのトラブル
なかには、頼まれたから見合いをさせたのに断ってきたと怒る人もいますが、そういう人も困りものです。

見合いしたからといって、それが必ず結婚につながるとはかぎりません。

あくまでも当人同士の意志によるものですから、気にいらなければ断ればよいので、それを無理やりに押し進めようとする人は敬遠すべきです。

断る場合には、相手の感情を傷つけないように丁重にすることは当然で、時間的にもなるべく早く、一日二日のうちに、その意志をはっきり伝えます。

あいまいな返事をしておくと、後でトラブルのもとになります。

仲介に立った人が心安い人なら、その日のうちに電話で断ることもありますが、相手によっては、翌日にでも手みやげを持って出かけて行かなければならない場合もありますから、その人の人柄とか性格によく注意しましょう。

◆履歴書などを持参して依頼する
ところで、縁談を依頼する場合「だれがよい方がいたらよろしく」と口先で頼んだだけでは、相手も本気でとり合ってくれません。

買物の途中などで行き合ってそんな話になり、「ええ、いいわよ」と先方がいったとしても、それはあくまでも立ち話で先方も引き受けたことを忘れてしまうかも知れません。

その相手がこの人ならと思える信頼のおける人なら、後日あらためてその家を訪れ「先日お願いした件ですが、くれぐれもよろしく」と、再度念を押して頼んでおくことです。

自分の方の事情も述べ、どういう人を望んでいるかということを具体的に話しておけば、相手も本気になって考えてくれるでしょう。

その際、家族書、履歴書、写真なども預けておけば、相手はいっそう真剣に取り組んでくれます。

正式には、本人が自筆で書いた”覚え書き”(半紙へ毛筆で書いたもので、履歴書と家族書が一緒になっている)を添えますが、近ごろは便箋にボールペンで書いたものも多く、一般的には、それほどこだわらなくなりました。

再婚