■新郎新婦の入場
出席者が全員着席したのを見届けたら、司会者は新郎新婦の入場を告げ、拍手で迎えてくれるように参列者にお願いする。
新郎新婦の姿が見えたら、率先して拍手し、二人が着席するまで続ける。
例「皆様、たいへん長らくお待たせいたしました。
ただいまより新郎新婦が入場いたします。
どうぞ盛大なる拍手をもってお迎えくださいますよう、お願いいたします。」
司会でいちばん大事なのは、話の内容が相手に伝わることである。
それには、一つ一つの言葉をはっきりと発音し、短い文でメリハリをつけて話すことが必要となる。
また、使い慣れない言葉をムリに使うより、日常語をていねいに話すほうが、自然で感じがよい。
注意したいのは、死ぬ、別れる、切れる、割れる、離れる、去る、戻る、帰る、終わるなどの忌み言葉。
このほか、流行語や俗語も使わないようにすること。
話すときの目線は、会場全体を一巡するようにゆっくり移動させる。
また目線を移動させることで、参列者に目線の先にあるものを注意させることもできる。
スピーチの依頼やお礼をいう場合は、必ず目線をその人に向ける。
宴の途中で用事ができた場合でも、司会者は会場をうろついてはいけない。
会場係に伝言を頼むか、メモを渡すなどの方法をとること。
ハプニングは、進行に支障をきたさないように処理する。
その場であわてないためには、予想されるハプニングに事前に対策を立てておく。
ハプニングを笑いに変えられたらベスト。