・お返しには何を選ぶか
結婚祝いのお返しには、半額程度の品物を贈るものとされていますが、贈られた結婚祝いの額に差のある場合、いちいちの半額ずつの品を選ぶのは繁雑なので、全体の平均をとって、その半額程度の同じ品物をお返しするのが普通です。
また贈られたものの上下に非常な差がある場合は、二つか三つの段階に分げて、それぞれ半額程度の同じ品物をお返しする人もあります。
このお返しは、結婚祝いを贈られたが、披露宴に招待しなかった人や、披露宴には、先方の都合で欠席されたが、お祝いは贈られたという人たちへ贈るもので、披露宴に出席してくれた人へは原則としてお返しの必要はありません。
お返しの品には、従来は、かつお節や紅白の真綿、白布地などがよく使われましたが、いまは、紅白の角砂糖や石鹸、タオル、それに相手の名前を入れたふろしきなどがよく使われているようです。
・お返しはどう贈るか
これらのお返しは、本人が先方へ持参して、お礼の挨拶とともに差し出すのが正式ですが、最近は、デパートなどから配送してもらうのが普通になってきました。
これは、広い範囲に散らばっている何軒もの贈り主を、いちいち訪問してお返しを届けるのは、短い期間では、なかなか困難だからです。
これらのお返しの包みには紅白の水引をかけ、表の上部には<内祝>または<寿>、下部には新夫婦の名を並べて書きます。
そして、心のこもった礼状を同封するか、別便で送るかします。