和風の披露宴には、2通りあります。
料理だけ日本料理でその他はすべて洋風と同じ形式のものと、純日本風の大広間で、すべて日本の伝統的な形で行なうものです。
料理だけ和風にした披露宴は、席次、披露の進行ともに洋風披露宴となんら違いはありません。
ここでは、純日本式の披露宴を紹介します。
挙式が終わると、披露宴までの時間を利用して、新婦はお色直しをします。
お色直しを終えたうえで宴席に着きますが、このお色直しは、洋風披露宴のように、途中で行なってもかまいません。
現在は、大部分途中でお色直しをやっています。
開宴に先立ち、新郎・新婦、媒酌人夫妻及び両親は会場入口に並び、来賓を出迎えます。
来賓は、主賓から順に、きめられた席に着き、一同が着席すると、媒酌人にともなわれて新郎・新婦が着席します。
■席次
席次については、本来は、媒酌人夫妻が上座に座り、新郎・新婦は、下座に座るきまりなのですが、それでは、来賓の人たちに新郎・新婦が見えなかったり、祝辞を受けるのに不都合だったりするので、現在では、洋風の披露宴にならってその席次をきめています。
床の間、あるいは金屏風をうしろにして、中央右に新郎が、左に新婦が座ります。
そして、新郎のとなりに媒酌人、新婦のとなりに媒酌人夫人が座ります。
それぞれ、新郎の側、新婦の側には、上座から、来賓、両親、兄弟、親族の順に座ります。
また、媒酌人夫人とは別に、新婦に介添人がつくことがありますが、その場合、媒酌人夫人とつぎの席の客とのあいだに席を用意します。