◆仲人の引き受け方、断り方
仲人を引き受けた時は、さらに本人の希望、好みなどを細かく聞いておきます。
また、相手が知りたいだろうと思われるような点、例えば、共働きを望むかなどということも尋ねておくとよいでしょう。
渡された覚え書にもていねいに目を通し、疑問な点があればはっきりさせておくことも大切です。
縁談を頼まれたが気が進まず、どうも世話する気になれないという時は、「差し当たって心当たりはありませんが、心掛けておきましょう」というような無難な答えをしておきます。
覚え書や写真は預かると、相手が期待を抱き、縁談を催促されることにもなりかねませんので、こうしたものは預からないほうが無難でしょう。
◆仲人の役割・心得
仲人は見合いの全体の進行役であり、当日の司会者であります。
スムーズに事が運ぶように、細心の心くばりをすることが望まれます。
◆仲人へのお礼
結果のいかんにかかわらず、仲人には仲介の骨折りに対してお礼をします。
縁談がまとまった場合は、結婚式が済んだあとで、すべてまとめてお礼をするのが一般的です。
双方で相談し、現金、ギフトチェック、あるいは品物で贈ります。
その際は、お礼を持って、両家でそろって仲人宅へ出向きます。
見合いの結果が不成功に終わった時は、両家が別々に仲人にお礼します。
結果が不成功でも、心のこもった贈物をするのが礼儀です。
上書きは「御礼」または「薄謝」と書きます。
「寸志」は間違いです。
相手により、好意で見合いを進めてくれた場合は、現金より品物のほうがよいこともあります。