■お色直しするタイミング
お色直しは、食事の始まる直前、あるいは食事中に、新婦のお色直しをします。
昔は、格式を誇示するために、何度もお色直しをしたそうですが、最近もまた、どういうわけか、和装から洋装、洋装から振袖、振袖から新婚旅行用の洋服と、まるで着せ替え人形の如く、お色直しをする人が増えています。
一生に一度のことですから、そうしたい気持ちはわかるのですが、あまり好ましいとはいえません。
新婦が頻繁に席をはずしていては、スムーズに進行しませんし、招待客も落ちつかないものです。
たいていの場合、新婦のいないお色直しの時間には、祝辞はしないようにして、祝電の披露をするわけです。
■披露宴での主催者側の心得
新郎・新婦が、披露宴の席上でかたくなるのはやむをえないことですが、それが極端ですと周囲の人が気をつかいますから、できるだけリラックスするようにしてください。
また、食事も、遠慮せず、適度に食べるようにします。
参列者の方からのおことばには、うじうじせず、ハキハキと、それでいて初々しさの感じられる態度でこたえましょう。
披露宴の途中で新婚旅行に出発するカップルがよくありますが、披露宴というのは、お客様に新郎・新婦を披露するために開かれる宴ですから披露される当人が、招待者を残して旅に出てしまうのは礼儀に欠けることです。
ですが、諸般の事情で、どうしても披露宴途中で出発しなければならないときは、前もって、プログラムの中にその旨、書き加えておき、参列者の方の承諸を得て出発するようにしましょう。